パナマ運河拡張工事

 昨年、パナマにある太平洋と大西洋を結ぶパナマ運河で拡張工事が完了しました。新しい運河では従来の3倍近い貨物量の大型船の通航が可能になりました。パナマ運河は全長が約80キロあり、船は約9時間かけて通過します。閘門(こうもん)という水面を昇降させるシステムを使って船を通過させてきましたが、長さ294.1メートル、幅 32.3メートルまでの船にしか対応できず、船舶の大型化が進むにつれて通過できない船が増加していました。

 2007年から大型の閘門を建設する工事が始まり、新しい閘門では長さ366メートル、幅49メートルまでの大型船に対応できるようになりました。

 パナマ運河を使わない場合には、南米大陸南端にあるマゼラン海峡を通ることになり、長距離を航行せざるを得ません。パナマ運河の拡張工事の完成により、今後、大きな省エネルギー効果が期待されます。

 この様な大きな改善は個人でできることではありませんが、自分ができることを着実に進めることで省エネが図れます。