工場の省エネ(立ち上げ、立ち下げ)

 工場で使用している設備では、実際の生産活動をするまでに、ある程度の時間が掛かる設備があります。暖機運転やボイラーの立ち上げ時間などが典型的な例ですが、立ち上げにどの程度の時間が掛かるか調査検討しておくことが、エネルギーの無駄を削減できます。立ち上げにどの程度の時間が掛かるか分かれば、無駄に早く運転を始める必要はありません。また、タイマーで運転をスタートする設定もできます。オフィスビルでは、使用エネルギーのほとんどが、空調設備と照明です。空調設備は夏は午後2時ごろ、冬は出勤直後に電力のピークが発生します。冬の空調の立ち上げのピークは一斉にエアコンや空調設備のスイッチを入れるためです。エアコンのスタート時間をずらしてスイッチが入るように設定すると電力ピークを抑えることができます。電力のピークを押さえることで、電力費用を節約できます。電力のデマンドの記録を確認し、対応を考えましょう。