回生エネルギー

 回生エネルギーという言葉を聞いたことがありますか。エネルギーの形態は多数有りますが、エネルギーを蓄えることは非常に難しい課題です。例えば、熱エネルギーは自然の法則に従い、高いところから低いところに流れます。高い熱は利用価値が高いですが、低い熱は利用することが難しいです。0℃の水もエネルギーを持っていますが、その持っているエネルギーを活用することはかなり難しい(現在は、ヒートポンプによりエネルギーを活用できるが)という特性があります。一方、電気エネルギーでモータ駆動車を使うことを考えます。電気エネルギーは運動エネルギーに変換されます。ブレーキを掛けると、従来は熱として空気中に発散していた運動エネルギーが、回生エネルギーとして、電気エネルギーに変換され蓄電池に蓄えられます。いわゆるハイブリッドエンジンです。モーターに外部から力を加えて回転すると、電気が発生します。この原理は非常に重要です。従来から、エネルギーを保存するために揚水発電所が設置されてきましたが、すでに設置できる場所も少なくなってきました。これからは電気の活用を考える時代です。