ライフサイクル的思考

 地球温暖化防止に関係し、製品のライフサイクル的思考でCO2排出量を把握する取組が提唱されています。ライフサイクル的思考とは、製品の原材料採掘から最終的な廃棄まで(ゆりかごから墓場まで)を考慮した考え方のことです。車の生産を例に取りますと、原材料は鉄鉱石や石油になります。これらを、採掘し、製鉄所や製油所で鉄やナフサにします。さらに鉄板やプラスチックにして、部品工場で車用部品にします。自動車会社でそれらの原材料を組み立て、顧客に届けます。顧客は車を使用します。この段階が一番CO2を排出します。最終的にスクラップとなります。各段階で排出される二酸化炭素を計算により求めます。総合的なCO2排出量を小さくすることが地球温暖化に貢献するとの考え方です。

 電気主任技術者は電気の安全と効率的な使用を管理する業務です。電気を効率よく使うことは、CO2の排出量を少なくすることに繋がります。地球温暖化防止にも関心を持ち、業務を進めましょう。