ヒートポンプ

今、非常に注目されている技術として、ヒートポンプがあります。ヒートポンプとは、水のポンプが水を汲み上げるのに対して、熱を移動できることから、ヒートポンプという名称になったようです。その原理は、圧縮すると液体になり、膨張すると気体になる物質(冷媒)を使い、ポンプにより圧縮と膨張をする回路を作ります。冷媒は圧縮されると熱を放出し、膨張すると熱を吸収します。これらの排出される熱を加熱に使い、吸収される熱で空気や水を冷やします。一つの装置で冷房も暖房もできるということです。工場では、部屋の温度を年中ほぼ一定にしたクリーンルームを備えているところがあります。このような工場では、冷凍機によりクリーンルームの冷房をしています。熱い熱は過熱源として使い、冷たい熱は冷房に使うことにより、効率的なエネルギー使用ができることになります。電気や機器の原理を理解し、エネルギーを効率よく使いましょう。ヒートポンプは、電気主任技術者の試験に出たことがあります。今後も期待される技術です。