電気の将来を考える

電気エネルギーは、非常に使いやすいために、現在の生活になくてはならないものです。電気は大規模な発電所で作り、電線を使って事業者や家庭に届きます。発電効率は大型設備で作ることが有利なためです。電気は蓄えることが難しく、作ったときに使うことが原則です。東日本大震災では、いつも当たり前にある電気がなくなり、多くの人が過酷な環境を強いられました。電気が供給されるときには、あるのが当たり前になっていましたが、なくなってみるとその貴重さやありがたさが改めて分かります。電気は送電する段階で一部は消耗して目減りすることも大きな損失です。このような特徴(欠点)がある電気ですが、将来的にはどのようになっていくのでしょうか。

今後は、大規模発電と分散型発電をバランス良く使い、いざというときのリスクを分散する電力管理になっていくのではないかと思います。現在、太陽光発電が拡大しています。風力発電も増えてくると思います。将来は、燃料電池による発電も増加するでしょう。燃料電池を搭載した自動車も量産化に向けて、最終段階となっています。燃料電池自動車は、水素を燃料として走りますが、非常時には分散型独立発電所として活躍するでしょう。分散型電力になったとしても、電気の取り扱いの知識は必要だと確信します。どのような社会になるとしても、知識は邪魔にはなりません。電気主任技術者にも新たな活躍の場があるかもしれません。電気主任技術者の資格を取得しましょう。